GWは四国に行っていました。
メインは山登りだったのですけど、それはさておき街系TRPG月夜埜綺譚ファンサイトとしては、街の話を。
四国は徳島県の吉野川中流域に脇町という町があります。
その脇町の中心部から少しはずれたところに「うだつの町並み」があります。
主要道から外れた観光地の道の駅・藍ランドうだつが目印です。
「うだつ」とは「うだつが上がらない」という言葉で有名なうだつです。
異説もあるのですが。
うだつとは、家の2階部分に作られた袖壁です。
本来は防火壁ですが、作るのにお金がかかることから、富の象徴としての装飾的な意味合いが強くなっています。
そこから仕事のできない人のことをうだつも上げられないという風に言ったのだとされています。
ちなみにもともとは奈良・京都あたりが発祥らしく、別に脇町だけに残っているわけではありません。
脇町は江戸中期から大正くらいまで、藍の生産・取引で栄えた町でした。
そこには氾濫の多い吉野川によってもたらされる豊かな土壌や、水運が大きく影響しています。
多いときには全国の1/4の生産量を誇り、また品質が高くて高級品として扱われていました。
そういうわけで、脇町には藍商の立派な家が建ち並び、うだつをあげていたのでした。
うだつを上げるほどに繁栄した脇町ですが、1900年代に入りドイツで化学染料が開発されたことで急速に没落を始めます。
また吉野川の水運業も、徳島から池田へ鉄道が伸びたことで寂れていきます。
うだつを上げるまでに繁栄した豪商たちもほとんどが没落していったのでした。
とはいえ、藍商たちの手によって徳島経済に残されたものもあります。
そもそも鉄道自身も藍商が作った民営鉄道でした(のち国鉄)。
銀行もそうです。
栄枯盛衰。
水運を駆逐した鉄道も、今は自動車に押されています。
そして、一度は火の消えたようになった脇町のうだつの町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定され、数々の賞を受賞し、ここを舞台にした映画も作られたりして脚光を浴びています。
ただの一観光客が数時間見ただけで書いているので間違いなどあるかもしれません。
済みません。
興味を持たれた方は一度行ってみてください。
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